2008年07月26日
Book Review:『余命1ヶ月の花嫁』

彼女のことはTVのドキュメンタリーでも見ていて・・・
この本は、正直・・・・・
もう敢えて読みたくないなあ、と思っていた。
けど、やっぱり手にとってしまった。
わずか23歳で乳がん発症。
壮絶だ。
たった24歳の彼女の死は、あまりに壮絶だ。
そこには・・・・・
突如として自らの「死」を突きつけられた魂がある。
その「死」を、どうしても受け入れられない魂がある。
迫り来るその「死」に、発狂しそうなほどの恐怖に脅える魂がある。
そして、その魂は・・・やがて静かに、その「死」を受け入れる。
そして、今。
そんな彼女の魂は・・・・今。 どこで、どうしているのだろうか?
あんなに、笑ったり、泣いたり、がんばっていた魂は・・・・・今・・・・。
「やっぱりみんなと離れたくなかった」と、泣いているの?
「こんなの、ちっぽけなことだよ」と、笑っているの?
死者の魂の行方・・・・・・
私の人生の中でもこれまで色々あって、私なりに整理はできたつもりでいたけど
なんだかちょっと、分からなくなってしまいました。
やっぱり「死」は、どうしても・・・・・・理不尽です。
でも、この本を読んで素直に思ったのは・・・
・・・・うぅん、基本的に私は・・・他人の不幸と比較して
「自分の人生なんて、まだマシだ」といったふうに
前向きになる考え方は嫌いなんだけど・・・
でも、これはもう率直に
「自分の日頃の悩みや愚痴事なんて、ちっぽけだ!!」と
不本意ながらも痛感せずにはいられません。
「生かしてもらってるだけで、もうけもん」なのです。
この一冊。
ただの「闘病記」ではないかもしれません。
「生きる」って何か。「死」ってどんなことなのか。
特に20〜30代の、彼女と同世代の読者には
強烈に突きつけられることと思います。
自分の人生との比較対象として・・・・は、感覚的には嫌なことだけど
こんなご時勢の中で「生と死」について思いあぐねるには
時にはそれも、必要なのかもしれません。
kappa_ginga at 22:52│Comments(0)│Book Review