2012年08月09日
Book Review:中島京子『眺望絶佳』
どうも日頃から、「モノを擬人化してしまうクセ」があるワタシとしては
(建物、車、電車・・・etc)
このところ特に、
「東京タワー&スカイツリー」あたりがその格好の対象になりがち。(笑)
5月22日、雨の中のスカイツリーの開業時、
東京タワーのノッポン兄弟の兄のほうが
「大丈夫。うちも初日は 雨だった。 1958.12.23 」
というボードをスカイツリーの方向に掲げ、エールを送ったが
まあ、あれ自体はノッポン兄からのメッセージなのだろうけど
でもやっぱりその言葉は、
東京タワー兄さん自身から向けられた言葉のようで
なんかもう、こういうのだけで・・・ヨワイ(泣)。
そんなエールにスカイツリーは、
どんな言葉を東京タワーに投げかけたのかな?
目の合う距離に立つふたつのタワーは、一体どんな会話をしてるんだろ・・・。
なんて、
いつもそんなことをぼんやり考えていたら
こんな1冊を見つけてしまった!

直木賞受賞作 『小さいおうち』も面白くって一気読み!・・・だった
中島京子さんの新作 『眺望絶佳』。
なんとこの本の巻頭と巻末にあるのは
東京タワーとスカイツリーの「往復書簡」。
うんわ〜〜〜やっぱりこういう感覚で
彼ら(タワー&ツリー)を眺めている人って
たくさんいるんだろうなあ・・・!
往復の書簡、まず手紙を送ったのはスカイツリー。
「独り立ちする直前に起こったあの突然の震撼」 に
これから立派に立っていけるのだろうか、と不安になるスカイツリーだったが
だんだん眺望を楽しむ余裕が出てきて、いまは
「茫漠とした眺めの中からある一点を集中して見るという技術を
ようやく覚えつつあるところ」 なのだそう。
特に眺めの中でも好きなのは、青空骨董市。
そこできれいな指輪を見つけると
「僕はなんだかあなたにプレゼントしたくなるのです」 と。
(男の子なんだ!)
それは、以前にその骨董市で
円錐形のリングホルダーに指輪がかかっているのを
見たことがあるからだそうで・・・・
「夜になるとイルミネーションを纏うあなたはとてもきれいですが、
輪っかをかけたら似合うだろうな。
誰かあなたに、
大きな輪をプレゼントしようなんて計画はないんでしょうか」。
・・・・・・うんわぁ〜〜〜、素敵すぎ。(*≧▽≦*)
キホン、東京タワー贔屓の私。
夜、首都高なんかを走っていて、カーブを曲がると、
突如どっしりと眼前に現れる、あの赤朱色に輝く東京タワーの姿は
何度見たって息を飲む美しさだ。
(四角錐のあの低層部のボリュームが、圧倒的な美しさの一因。)
そんな東京タワーの美しい肢体に、リングをかけたい・・・・・だなんて。。。
うまいこと言うぜっっ!!スカイツリーよう!!!
それに復信する東京タワーは
「わたしに指輪のようなアクセサリーをどうかなんて、
考えてくださってどうもありがとう。
(中略) イルミネーションや装飾のことを考えるのは、
こんな歳になってもいつでもとても楽しいことです」 と喜びながらも
東京の街並みがどんどん変わっていくことの寂しさを
どうにも隠せない感情が吐露されている。
いま、東京タワーが夜になって思うのは、あの頃の懐かしい風景ばかり。
「刻々変化する新しい時代を記憶する喜びは、
あなたにお譲りしてもいいのではないかと思っています」 と。
今日に至るまでの東京タワーの半世紀にも及ぶ記憶というのは辛いことも多く
立ったばかりの頃の伊勢湾台風をはじめ、何度も台風や自然災害に遭遇したり
自ら「あの映像を衛星中継しながら」
NYのテロであの屈強なビルが倒されてゆく恐ろしい姿を目撃したり・・・。
それらの経験から、
スカイツリーに向ける言葉は、ただならない重みをもっていて
読んでいるとちょっと切なくもなってきます。
スカイツリーへの復信では、やや厭世観をも孕んでいる東京タワーですが
でもこれから少しずつ、
スカイツリーと書簡を取り交わしていく (であろう) 中で
・・・・もともと自ら、イルミネーション好きな東京タワーだもの(笑)
東京タワーの中にも、ポッと新しいあかりが灯るのではないかとも思います。
そして、スカイツリーと一緒に、東京の新しい時代を記憶する喜びも・・・・。
これからまたどんな絢爛な姿で
私たちを楽しませてくれるのでしょうね・・・!
・・・・・あ、そーだ、誰か・・・・・・
東京タワーに、大きなリングを!!!o(* ̄▽ ̄*)o
(建物、車、電車・・・etc)
このところ特に、
「東京タワー&スカイツリー」あたりがその格好の対象になりがち。(笑)
5月22日、雨の中のスカイツリーの開業時、
東京タワーのノッポン兄弟の兄のほうが
「大丈夫。うちも初日は 雨だった。 1958.12.23 」
というボードをスカイツリーの方向に掲げ、エールを送ったが
まあ、あれ自体はノッポン兄からのメッセージなのだろうけど
でもやっぱりその言葉は、
東京タワー兄さん自身から向けられた言葉のようで
なんかもう、こういうのだけで・・・ヨワイ(泣)。
そんなエールにスカイツリーは、
どんな言葉を東京タワーに投げかけたのかな?
目の合う距離に立つふたつのタワーは、一体どんな会話をしてるんだろ・・・。
なんて、
いつもそんなことをぼんやり考えていたら
こんな1冊を見つけてしまった!

直木賞受賞作 『小さいおうち』も面白くって一気読み!・・・だった
中島京子さんの新作 『眺望絶佳』。
なんとこの本の巻頭と巻末にあるのは
東京タワーとスカイツリーの「往復書簡」。
うんわ〜〜〜やっぱりこういう感覚で
彼ら(タワー&ツリー)を眺めている人って
たくさんいるんだろうなあ・・・!
往復の書簡、まず手紙を送ったのはスカイツリー。
「独り立ちする直前に起こったあの突然の震撼」 に
これから立派に立っていけるのだろうか、と不安になるスカイツリーだったが
だんだん眺望を楽しむ余裕が出てきて、いまは
「茫漠とした眺めの中からある一点を集中して見るという技術を
ようやく覚えつつあるところ」 なのだそう。
特に眺めの中でも好きなのは、青空骨董市。
そこできれいな指輪を見つけると
「僕はなんだかあなたにプレゼントしたくなるのです」 と。
(男の子なんだ!)
それは、以前にその骨董市で
円錐形のリングホルダーに指輪がかかっているのを
見たことがあるからだそうで・・・・
「夜になるとイルミネーションを纏うあなたはとてもきれいですが、
輪っかをかけたら似合うだろうな。
誰かあなたに、
大きな輪をプレゼントしようなんて計画はないんでしょうか」。
・・・・・・うんわぁ〜〜〜、素敵すぎ。(*≧▽≦*)
キホン、東京タワー贔屓の私。
夜、首都高なんかを走っていて、カーブを曲がると、
突如どっしりと眼前に現れる、あの赤朱色に輝く東京タワーの姿は
何度見たって息を飲む美しさだ。
(四角錐のあの低層部のボリュームが、圧倒的な美しさの一因。)
そんな東京タワーの美しい肢体に、リングをかけたい・・・・・だなんて。。。
うまいこと言うぜっっ!!スカイツリーよう!!!
それに復信する東京タワーは
「わたしに指輪のようなアクセサリーをどうかなんて、
考えてくださってどうもありがとう。
(中略) イルミネーションや装飾のことを考えるのは、
こんな歳になってもいつでもとても楽しいことです」 と喜びながらも
東京の街並みがどんどん変わっていくことの寂しさを
どうにも隠せない感情が吐露されている。
いま、東京タワーが夜になって思うのは、あの頃の懐かしい風景ばかり。
「刻々変化する新しい時代を記憶する喜びは、
あなたにお譲りしてもいいのではないかと思っています」 と。
今日に至るまでの東京タワーの半世紀にも及ぶ記憶というのは辛いことも多く
立ったばかりの頃の伊勢湾台風をはじめ、何度も台風や自然災害に遭遇したり
自ら「あの映像を衛星中継しながら」
NYのテロであの屈強なビルが倒されてゆく恐ろしい姿を目撃したり・・・。
それらの経験から、
スカイツリーに向ける言葉は、ただならない重みをもっていて
読んでいるとちょっと切なくもなってきます。
スカイツリーへの復信では、やや厭世観をも孕んでいる東京タワーですが
でもこれから少しずつ、
スカイツリーと書簡を取り交わしていく (であろう) 中で
・・・・もともと自ら、イルミネーション好きな東京タワーだもの(笑)
東京タワーの中にも、ポッと新しいあかりが灯るのではないかとも思います。
そして、スカイツリーと一緒に、東京の新しい時代を記憶する喜びも・・・・。
これからまたどんな絢爛な姿で
私たちを楽しませてくれるのでしょうね・・・!
・・・・・あ、そーだ、誰か・・・・・・
東京タワーに、大きなリングを!!!o(* ̄▽ ̄*)o